2011年1月30日日曜日

モロッコ Ⅱ

世界最大と言われるスーク。スークとは衣料品、香辛料、家具、皮革製品、木彫品、銅製品、陶器、カーペットなどの店が迷路のような細い路地に密集しているところです。かつてはそれぞれの職人たちがまとまって街区を造っていったところです。
世界遺産にも登録されています。歩いていると店の人が知っている日本語を連呼して、客引きをしてきます。普通に「こんにちは、バカヤロー」と言っている人もいました。
意味は分かっていないようなので、日本人旅行者がおもしろがって教えたのでしょう・・・。
ロバで荷物を運搬している光景もよく見かけます。このスーク、行ってみないとなかなか雰囲気は伝わらないと思いますが、いろんな意味でかなりすごい所です。ちなみに値段も交渉で決めます。例えば、

店主 「100DHだ」
自分 「いや、じゃ他で買う」
店主 「ちょっと待て、いくらならいい?」
自分 「30DH」
店主 「ダメだ、80DHはどうだ?」
自分 「いや、50DH」
店主 「これで最後だ、70DH」
自分 「じゃ60DHなら買う」

という具合に交渉していき、時間はかかりますが結構値引きしてくれます。相場が分からないのでかなり安いとこから攻めるのがコツかもしれません。モロッコはアラビア語と同じくらいフランス語も使われています。通貨はDH(ディルハム)、1ユーロ=110円=10DHほどです。
マラケシュについて気付いたのですが、よくよく考えるとイスラム社会のため、アルコール類が一切ありません。ほとんどのレストランにも置いてなくて、結局1日目は探し出せずノンアルコール・・・。2日目は新市街を物色し、スーパーを見つけました。そこには大量の酒類が。新市街と旧市街の格差は凄まじいです・・・。移動はクチと呼ばれる馬車で。もちろんこれも交渉で80DHほど安くなりました。
夕方からフナ広場にはたくさんの屋台が建ち並びます。ウロウロと物色しながら、地元の人が多くいる店に座りました。
メニューは少ないのですが、とてもエネルギッシュな雰囲気が漂い、活気に満ちています。
これがほぼ全ての種類です。パンにポテトにイカや魚の揚げ物などなど。揚げナスを潰したものと、トマトのペーストみたいなものをパンにつけて食べます。とても美味しいし、格安です。

2011年1月29日土曜日

モロッコ Ⅰ

北アフリカ北西部、モロッコ王国のマラケシュという都市に行ってきました。マラケシュはモロッコで第二の都市、首都はカサブランカ。

初のアフリカ大陸上陸です。パリからは飛行機で約3時間。前もってネットで予約していたため、往復75ユーロ(約8000円)です。格安航空会社、最高!!アフリカ大陸は予想通りの赤褐色。マラケシュ空港。気温は20℃ほどでした。空港からはタクシーでホテルまで向かいましたが、それがまた大変、マラケシュはほとんどが交渉で値段を決めます。タクシーの運転手が数人やってきて、客の取り合いで口喧嘩を始めました・・・いきなり圧倒されます・・・。
マラケシュの旧市街。
有名なジャマ・エル・フナ広場。夕方には屋台が建ち並び、大道芸人や蛇使いなど、お祭り騒ぎの広場です。
ホテルの近くまでタクシーで行ったのですが、こんな路地を通らなければなりませんでした。決して治安の良さそうな雰囲気はありません・・・まぁ安いから仕方ないですが・・・。
こぢんまりとしたホテルでしたが、中は結構ゴージャスでした。フロントのおばちゃんもいい人で、快適なホテルでした。
マラケシュの初日はいろいろなものに圧倒されました・・・。一言で表すなら、これぞまさにカルチャーショック。詳しくはまたUPしていきます。

2011年1月25日火曜日

DM

発注していた2人展のDMができました。郵送する予定はなかったので、はがきサイズではなくA5サイズにしました。
表紙は通常は作品の写真が多いのですが、今回はパリの一風景です。ちょっと写真展みたいなDMになってしまいましたが・・・。
600枚作ったので友達に配ってもらったり、いろいろなお店などに置いてもらってます。何だろうと手に取ってもらえたらと思いますが・・・。

「DISTANCE」は「道程」という意味です。
その下は「この道を行けば・・・」。

裏面です。
「Vernissage」とは「特別招待」とかいう意味ですが、簡単に言うと会場でのちょっとしたパーティーです。いよいよもうすぐ開催です。 全ての作品が・・完成して・・ません!!
毎度のことながらギリギリです。

2011年1月23日日曜日

友達

昨日(22日)、ドイツのミュンヘンでインテリアを学んでいる大学時代の先輩が、パリに遊びに来ました。
カメラについて熱く語る? カメラマン横田?
食材からインスピレーションを受ける? フードデザイナー横田?
来週は一緒にモロッコを旅します。

広告

パリで日本人向けに発行されているフリーペーパーに、2人展の広告を掲載しました。
一見・・・何の広告か分からなくなってしまいました・・・。
2週間開催の予定でしたが、会場の都合で2月1日から6日までの約1週間です。

2011年1月18日火曜日

もうひとつのパリ

正確に言えばパリ郊外。ルーブル宮からコンコルド広場→シャンゼリゼ通り→凱旋門を抜けて真っ直ぐ行くと、近代都市であり副都心ラ・デファンスに辿り着きます。近代ビルが建ち並んだこの場所、シンボルは新凱旋門ことグランド・アルシュ。超巨大です。
サイズは110m×106mで、正面と裏面はイタリア・カッラーラ産の白大理石、側面はガラス張りです。
門と言っても、各種オフィスなどが入ったビルです。

ルーブル宮の真ん中にある方形広場と同じサイズで、その歴史的な広場とこのモダンな門をシャンゼリゼを軸として直線で結び付けるなんて、そのセンスに脱帽。
真ん中に見える小さいものが凱旋門。
いつものパリとは全く違った景観です。
最近の日本は寒波らしく非常に寒いようですが、パリは比較的暖かい日が続きました。しかし、また今週から寒くなってくるようです・・・。

2011年1月13日木曜日

ペーパーアート

本を見ていたら、おもしろいアーティストを見つけました。デンマーク出身のPeter Callesen(ピーター・コールセン)。

A4などの普通の紙を切り抜いて、2次元と3次元の不思議な世界観を作りだしています。凄いのは、切り抜いた紙の一部が必ず元の紙と接合しているところ。確かではないですが、切り抜いた部分のみを使って、立体部分を作っていると思います。

彫刻に限らず、「素材を生かす」ことはとても大切なことです。ただ形を作れば良いというのではなく、その素材だからできる形、その素材でなければならない形、意味、必要性、効果などなど色々なことを考えながら、新たなものを生み出していかねばなりません。
このペーパーアートは紙という素材の魅力を存分に生かしていて、アイデアもテクニックも一級品ですね!

このサイトを見ることをお薦めします!


2011年1月11日火曜日

白黒

月曜日は久しぶりの晴天で、2人展のDM用の写真を撮るためブラブラしました。久しぶりの太陽は最高でした!

一緒に展覧会をする晃君です。彼とは昨年5月にアトリエで出会いました。パリに来るまでは美術品を扱うオークション会社で働きながら絵を描いていたそうですが、これからは絵の世界にどっぷり浸かって生きていこうと決意し、パリにやって来たのです。
結構・・・勇気のいる決断です。

下の写真はモンパルナス美術館前。同じ長屋の一角で開催します。それにしてもここはとても不思議な空間です。建物に生い茂っているツタが枯れ、より廃墟のような雰囲気が増しますが、独特な空気が漂い魅力的な場所です。

以前も書きましたが、ここは1900年のパリ万博の廃材で建てられています。芸術家が多く住んでいた、20世紀初頭のモンパルナス界隈の雰囲気を残す趣のある場所です。撮影は大橋君に頼みました。いいカメラ持ってるので・・・。
彼の本職はソムリエですが、「ソムリエ兼カメラマン」ではなく、「カメラマン兼ソムリエ」になりたいと言っていました。本気なのか・・・不明。DMは今週中に発注予定です。
5日程で出来るらしいので、届き次第UPします!

2011年1月9日日曜日

制作

最近のパリは比較的暖かい日が続いています。
日中は15℃くらいありました。天気は悪いですが・・・。

話は変わって、1月18日から31日まで開催予定だった展覧会が、都合により2月1日からに変更になりました。フランス人も一緒にする予定だったのですが・・・「アーティストとして絵を描いているわけじゃないから。」と断られ、結局・・・日本人2人での開催です。
開催が延びたことで若干、余裕もできましたが油断禁物です!
バーナーも買いました!ここ2年くらいは木を焼いたり、半乾きの塗料を焼いて独自の表情を出そうと模索中です。これで、徐々に仕上げの段階に入れそうです。作品は完成後UPします!

2011年1月5日水曜日

コペンハーゲン Ⅳ

コペンハーゲンの最後は料理です。全てではないですが・・・。
コペンハーゲンはビュッフェ形式のお店が多かったです。数百年前、北欧のノルマン人ヴァイキング、いわゆる海賊が盛んだった頃の名残だとか・・・。だから日本ではバイキングというのかも・・?!ノルマン人の別称がヴァイキングらしいです。

で・・・このお店はお昼に行ったのですが、久しぶりに美味しくないものを食べました・・・。例えるならば、旨み成分が全て抜け出た感じ・・・要するに味があまりしない。話は変わりますが、日本人の舌は「旨み」を感じる能力?機能?が他の人種より発達しているそうです。だから世界で活躍する料理人も多いのかも知れません。
店内はいい感じなのに・・・味が悪い・・・。
これは夜です。北海産のスモークサーモン。美味しかったです!
ブイヤベース。一口目は美味い、二口目は濃い、三口目は塩辛い・・・ということでやっと食べました。
1,5倍のお湯で割ってちょうど良いくらい。

2011年1月4日火曜日

コペンハーゲン Ⅲ

北欧と言えばインテリアデザインなども有名です。
デンマーク・デザインセンターに行きました。規模はそんなに大きくなく、もの足りなさもありました・・・。
北欧では冬場などは寒くて家の中で過ごすことが多いので、自然・・・インテリアや食器などが発達していったのだそうです。

北欧のデザインって無駄がなくシンプルだけど存在感があって、何かしっくりというかパズルのピースがはまったような感じ。どこかで見たことがあるようで、新鮮な印象とでも言うのでしょうか。
右端の椅子は建築家・デザイナーであり、モダン様式の巨匠・ヤコブセンのデザイン「エッグ・チェア」です。
LEGOもデンマークの会社です。デンマーク語の「leg godt(よく遊べ)」から社名がLEGOになったそうです。後ろの壁もLEGOです。