2010年9月22日水曜日

東京着

先日、クアラルンプール経由で日本に一時帰国しました。もちろんまたパリに戻りますが!
東京に着いて、以前の同僚で9月から東京に住んでいるプエルトリコ出身のエルネスト(通称エト)と飲みに行きました。東京に住んではいるものの・・・日本語は宮崎弁です。(寝ているわけではありません)
久しぶりにもつ鍋を食べました。うまかった!
それにしても、盛り付けが凄かったです。
翌日は東京から奈良に向かいました。
奈良は書きたいこともたくさんありますので、またゆっくりUPしたいと思います!

2010年9月14日火曜日

展覧会

韓国人のヤンさんの知人のグループ展に行ってきました。ヤンさんはアトリエで一緒です。
今日が初日だったのでオープニングパーティーもありました。
ちょっと控え目に写真を撮ってます。
韓国人4人のグループ展でした。おもしろい作品も多く、楽しめました。
知人にお願いしていた木が手に入りました。何の木なのか定かではありませんが、結構堅い木だと思います。12月あたりにグループ展をする計画中なので、頑張って作ります。
実は、明日から一旦日本に帰ります。
お世話になっている方々へ挨拶にも伺いたいのですが、日程的に厳しいこともあるかもしれません。そのときは、すみません・・・。3月下旬、4月に改めて伺わせていただきます。

2010年9月10日金曜日

作品

過去の作品をUPします。年代はバラバラです。
これは高校3年のときの作品です。初めて木で作った作品ですので、思い出深いものです。
題名は「静寂の一滴」。素材は、杉、松、アユース。
「雲の対話」。素材は楠。台座は礫岩で、岩盤浴で使われる石です。
「杜」。素材は楠。高さは170㎝程。もらった楠の表面が腐っていたので、ワイヤーブラシなどで表面を荒く削り、自然に朽ちていったものをそのまま生かしてみました。
「Wood nymph」。素材は楠。「森の精」とかいう意味です。
「虚空」。素材は楠。高さ170㎝で、重さは350キロ程。上部は少し空洞にしています。
「春の虚構」。素材は楠と錆びた鉄。幅が160㎝。ここ1年程はこんな感じの作品をシリーズ化して作っていました。丸ノコやチェンソーでいくつもの切り目を入れ、一部にラインを残し、所々に錆びた鉄を埋め込んでいます。
もともとは上空から見た街並みをイメージしていましたが、これは軍艦島もちょっとだけ参考にしました。
大きい作品は設置したときに写真を撮り忘れると、最悪です・・・。設置した作品を眺めながら色々と考えていると、つい忘れてしまった事も何度かあります。もう一度設置するというのはとても重労働ですし、人力では無理なものもあります。これが彫刻の大変なとこですね。

それと日本は木が多いのでよく、「材料は山で木を取ってきたり、切ってきたりするのか」と聞かれますが、ちゃんと買います!

2010年9月7日火曜日

ロンシャン礼拝堂

フランス東部フランシュ・コンテ地方のロンシャンにある、ロンシャン礼拝堂に行ってきました。このロンシャンはスイスとの国境付近です。
今、日本から友達が来ていて、1度は訪れたい場所でしたので一緒に行ってきました。

パリからは電車で約3時間40分・・・ちょっと遠いです。ロンシャン礼拝堂以外には特に何もない町ですので、もちろん交通の便も不便で、最寄り駅からはタクシーを使うしかありませんでした。
丘の上に建つこの礼拝堂は「近代建築の父」と言われる、巨匠ル・コルビュジエの設計です。1955年に完成しました。ル・コルビュジエは鉄筋コンクリートの建築を得意とし、コンクリートという素材を使って建築の可能性を広げた人でもあります。
こんな建築物は初めて見ますし、摩訶不思議な形ですが周りの景色と調和し、違和感は全然ありませんでした。
風が強く、寒い所でしたが・・・。
点在する窓からは柔らかな光が差し込み、優しく、神秘的な空間になっていました。分かりにくいですが、窓のガラスは色とりどりです!
曲面の中にシャープな直線など、僕の好きなフォルムです。
礼拝堂からの眺めです。このロンシャン礼拝堂、予想以上に素晴らしいものでした、感動です!やはり刺激が満載の国です!!

2010年9月3日金曜日

リトグラフ工房見学

今日はリトグラフの工房を見学してきました。版画には凸版や凹版、平版、孔版などがありますが、リトグラフとは平版の代表的なもので、水と油の反発し合う性質を利用した版画です。この工房では世界中の大物アーティストの作品が刷られたり、実際にここで制作もするそうです。印刷会社みたいなものです。
パリで北野武の個展も延長されて開催されていますが、ここでリトグラフとして印刷した作品も多く、実際に制作もしたそうです。北野武や有名芸術家の作品の試し刷りなどが置いてあり、「失敗作でもいいので、こっそりほしいなぁ」とも思いましたが、案の定・・・版権の問題がありますので、写真もダメでした。
リトグラフは石版画とも言われます。決して石を彫るわけではないですが、大理石の石版の上で作品を描いていきます。この工房はパリでも古いらしく、ピカソ、ムンクなどなどそうそうたる芸術家の作品を刷ってきたそうです。
相当古くから使っている機械です。刷るのは職人が行います。浮世絵で言う刷り師ですね。
昔はワインのラベルなども刷っていたらしく、その石版です。有名な芸術家の作品などは版権が伴ってきますので、盗まれたりして複製されないよう、石版は残さないそうです。または石版に傷を付けて厳重に保管するそうです。
やっぱり職人の凄さを感じました。浮世絵だって彫り師、刷り師の技術があったからこそ傑作も多く生み出されていますが、リトグラフも一緒でした。絵画を転写させてリトグラフにする方法もあるようですが、やっぱり職人の技術がないとできない事を実感しました。
「技術」ってのは、すごい!