2010年10月31日日曜日

ランス(ノートルダム大聖堂)

ランスのノートルダム大聖堂は、ゴシック様式の建造物を代表する13世紀の傑作と言われています。この大聖堂はこれまで、フランスの25の国王の戴冠式が行われた格式ある所だそうです。
正面の一番奥にあるこのステンドグラス↓は、シャガール作です。20世紀初めに行われた大修復にあたり、いくつかのステンドグラスを寄進したそうです。

2010年10月30日土曜日

ランス(フジタ礼拝堂)

パリから東北東に約150㎞、ランスという街に行ってきました。
目的はここです。フジタ礼拝堂。
先々週、故 藤田嗣治の家やアトリエに行きましたが、どうせならこの礼拝堂にも行って壁画が見てみたいと思い、行って来ました。
ノートルダム大聖堂で洗礼を受けた藤田嗣治が、シャンパンで有名なG・H・Mumm社の資金援助を受けて建てた礼拝堂です。
室内の壁四面に宗教画が描かれていました。よく見ると、藤田自身の姿も描かれています。独自のスタイルで描かれ、とても壮大で素晴らしいものでした。80歳の時に約3ヶ月で描き上げたのも驚きです。
話しは変わって、ランスはシャンパーニュ地方にあります。シャンパーニュ地方で作られたものだけがシャンパンと呼ばれます。よって他の所で作られたものは本当はスパークリングワイン。

2010年10月29日金曜日

バスキア展

パリ市立近代美術館ではバスキア展が開催されています。本名はジャン=ミシェル・バスキア(1960年~1988年)。
80年代、ニューヨークのアート界に新星のごとく現れ、一世風靡し、瞬く間に駆け抜けていった人物です。薬物中毒により27歳という若さで亡くなってしまいました。会場入口にあった作品です。これだけは写真OKでしたが、会場内は撮影禁止。かなりの数の展示でした。美術館入口。入場制限がされていました。
展覧会初日でも最終日でもないのに、しかも土日でもないのに、すごい行列でした。さすがバスキア、未だに絶大な人気のようです。
1996年に伝記映画も制作されていますので、興味のある方はレンタルショップへ。

2010年10月28日木曜日

タモ

一体・・何の木か分かりませんでしたが、彫ってみてようやく分かりました。多分、タモ。家具や床材などによく使われる木材です。
のこぎりで切り目を入れて、不要な部分を一気に落としていきます。
彫りやすいというほどではないですが、磨くととても綺麗だと思います。
いくつかの作品の同時進行になると思いますが、進捗状況をUPしていきます。

2010年10月25日月曜日

蚤の市

パリの外れにあるクリニャンクールの蚤の市に行きました。ここは世界一の規模らしく、1500人のディーラーがいて、専門家が多いのが特徴らしいです。世界中からバイヤーも多く来るそうです。いくつかのエリアに分かれていて、アンティーク高級家具や美術骨董品のエリア、ガラクタのエリアなど様々です。蚤の市とは言え、思っていたより結構高かったです・・・。
ここは古道具の店です。
かんなだと思います。博物館のようでした。
浮世絵もありました。絵師は知らない人でしたが、コピーではなく本物です。
アンティークのおもちゃの店。下の方にはなぜか・・・ピカチュー・・・。
ここの蚤の市は歴史も古く、もともと貧しい人たちが新品は買えないので、こういった中古品を求めていました。しかし今では、お金のある人たちがわざわざ大金の出して、古くて一見ボロボロな物を買う・・・。
新品にはない、「時間」が作りだした美しさというのもありますし、古いものを大切にする文化も素敵です。古いものに誇りをもっているように感じます。日本でも例えば古民家の再生など、見直されつつあるところだと思います。


2010年10月23日土曜日

一歩前進

このブログにも何度か書いていますが、パリでグループ展をする予定です。しかし、未だに開催できるギャラリーが決まっていませんでした・・・。ギャラリストから打診がないと開催できない所も多く、また今年度中の予定はすでに決まっているという所がほとんどでした・・・。

しかし、やっと開催出来そうな場所を見つけました。昔から芸術家も多く住んでいたモンパルナス界隈で、立地的にはとても良い場所です。ギャラリーというか花屋のアトリエを借りて、ギャラリーにしてしまうという感じですが。

1900年初頭のパリ万博時の廃材で造られた長屋にあり、とても雰囲気の良い所です。
写真はそのギャラリーではありませんが、長屋の一部です。
とてもとても暗い写真で分かりにくいですが、植物に覆われた長屋が続いています。
これからまた色々な準備が大変ですが、制作と並行してやっていきたいと思います。

2010年10月21日木曜日

冬空

落ち葉も増えはじめ、すっかり冬のパリ。
今日は最高10℃、最低3℃だったようです。
穏やかなパリに見えますが・・・今あちこちでデモがあっています。政府が退職年齢を60歳から62歳に引き上げようとしていることへの反発のようです。驚くことに職がなくなるという事で、多くの高校生が学校を休んでデモに参加しています。家の近くに学校があり、最近「体育大会の練習か?」と思うような叫び声というか掛け声が日中聞こえますが、このデモが影響しているようです。

またフランスはストライキの国と言われる程、すぐにストライキを決行します。最悪なのが公務員である国鉄や郵便局までストライキをしてしまうことです。メトロがストに入ると、本数が減少したり運休したり、とてもとても不便です。一般市民が一番不便を強いられます。そのストに対してのストは起きないのでしょうか・・・?!

さらにフランスはテロに警戒中です。観光地や大きな駅には迷彩服姿の軍人や警官がたくさんいました。なんか物々しい雰囲気です・・・しばらく近寄らないようにします。

2010年10月18日月曜日

メゾン・アトリエ・フジタの帰路

今日(日曜日)のパリは最高8℃だったようです・・・寒い・・・。
メゾン・アトリエ・フジタからの帰り、こんな田園風景の中に中国庭園がありました。なんでここに中国庭園なのか、分かりません・・・。
たくさんの盆栽が栽培されているハウスも隣にありました。
これはまた別の場所にある物産館みたいなところです。
ハロウィンも近いですので、カボチャがたくさんありました。
初めて見る奇妙なカボチャも多数・・・。
一番驚いたのはこのカリフラワーです。緑と紫・・・。
こっちは黄色・・・。その左隣も奇妙な野菜です。
突起が螺旋を描きながら規則的に並び、とても綺麗でした。
バスの中からですが、フランスに来て初の虹!

2010年10月17日日曜日

レオナール・フジタ

藤田嗣治(つぐはる)【洗礼名:レオナール・フジタ(1886~1968)】。
フランスで最も有名な日本人画家です。20世紀初頭の芸術運動であるエコール・ド・パリの中心的人物で、東洋と西洋が融合された作品は賞賛され、絶大な人気だったようです。
パリからバスで1時間程のメゾン・アトリエ・フジタに行ってきました。ここは藤田が最後に暮らした家で、田舎のひっそりとした村にあります。経済的にも大成功を収めた画家ですので、ちょっと意外でした。
裏からの写真です。藤田はモディリアーニやルソー、ピカソとも交友があったようです。
内部もそのまま保管してありました。入口に撮影禁止とあったのですが、たくさんの人がパシャパシャと写真を撮っても、管理人は何も言わなかったので、別に問題なかったのでしょう・・・。
ぼやけてしまいましたが、屋根裏のアトリエです。ガラスケースなどに入れず、そのままの状態で見ることができました。日本語で説明してくれる音声機器もありました。
暖炉の壁に描かれた宗教画です。藤田の作品の特徴は、「乳白色の肌」。日本画の技法を西洋画にも取り入れていたそうですが、この乳白色の作り方は極秘で、藤田しか知ることはありませんでしたが、近年の修復・研究で配合が分かってきたそうです。
窓からの景色。
隣にある資料館。