2010年10月12日火曜日

JAPON  奈良

一時帰国した際、東京から直接奈良県に向かいました。奈良には伯父がいて、奈良はちょうど遷都1300年祭です。
東大寺南大門(国宝)の金剛力士立像(国宝)です。口を開けている阿形と閉じている吽形。「阿吽の呼吸」の語源にもなっています。
大仏師運慶らが小仏師10数名を率いて、なんと2ヶ月程で完成させたそうです。やっぱり天才です、神の領域です。もう何度も見ていますが、いつ見ても凄すぎてポカーンとなってしまいます。

1993年までに解体修理が行われました。建立した当時の仏師と修復した現代の仏師、どちらも携わった精神は同じであるとして、総括した現代の仏師には東大寺より大仏師の称号が与えられました。
興福寺の東金堂と五重塔。ちょうど今年が創建1300年です。1717年の大火で失われた中金堂の再建をしており、2018年の完成を目指しているようです。

この興福寺、なんといっても国宝館が凄いんです!有名なのは、やはり阿修羅。3つの顔と6本の腕、とても尋常な姿ではありませんが、不思議と違和感がなく、静と動がぴったと重なりあった感じです。偶然ではなく細部まで計算されたプロポーション、やはり美しかったです。

他にもたくさんの像がありますが、どれも揺るぎない確固たる表情をしています。昔の人は何でこんなにも凄いんでしょう。しつこいですが、ここは本当に凄い所です、見るべきです!心もきれいになります。
薬師寺東塔。これも1300年ほど経っているのにこの堂々とした姿。もちろん代々修理も行ってきてはいるのでしょうが、1300年を経ても美しい、1300年経ているから美しい。
再建された西塔。再建したときの棟梁 故・西岡常一氏がまたまた凄い方なんです。宮大工としての精神を生涯突き通し、寺院建築の技術を後世に伝えるなど「最後の宮大工」と言われた方です。この西塔、本来より少し高く造ってあるようです。木同士がしまっていき、1000年後に元の高さになるそうです。何もかもスケールがデカい!!
法隆寺。世界遺産に登録されている、世界最古の木造建築群です。法隆寺に行くのは初めてで、世界最古だしボロボロだろうと思っていたのですが、とても綺麗で優雅でした。薬師寺西塔で紹介した西岡さんは、先祖代々法隆寺に仕える宮大工でした。

奈良は観るもの、観たいものがたくさんあります。
歴史だけでなく、凄い技や仕事の残る、奈良でした。

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