日本の彫刻界の重鎮
故・舟越保武氏の
「原の城」
宮崎県立博物館にあります。
久しぶりに見に行きました。
何度見ても凄い・・・
あくまで勝手な解釈ですが、
戦が終わり、戦に敗れた侍。
目は空洞ですが、下向き加減で覇気はありません。
魂が吸い取られたような、抜け殻です。
しかし、強い意志はある。
そして、鎧に乱れはありません。
侍ではありますが、
刀と刀を交えた戦に敗れたのではなく、
精神的なものか宗教的なものか
何か別のものとの戦いに敗れたように感じます。
ちょっと前傾姿勢で、手を広げ、
何か言いたそうです。
絞り出して言いたいけど、言えない感じです。
今日初めて気付いたのですが、
胸元には十字架があります。
タイトルの表示にもローマ字で、
「キリシタン サムライ・・・・何とか」
と書いてありました。
この彫刻が生み出す雰囲気、空気感、
ぜひ実物から味わってみてください。
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