2012年5月28日月曜日

原の城

日本の彫刻界の重鎮
故・舟越保武氏の

 「原の城」

 宮崎県立博物館にあります。

 久しぶりに見に行きました。

 何度見ても凄い・・・

 あくまで勝手な解釈ですが、 

戦が終わり、戦に敗れた侍。
目は空洞ですが、下向き加減で覇気はありません。
魂が吸い取られたような、抜け殻です。
しかし、強い意志はある。

 そして、鎧に乱れはありません。

 侍ではありますが、
刀と刀を交えた戦に敗れたのではなく、
 精神的なものか宗教的なものか
何か別のものとの戦いに敗れたように感じます。

 ちょっと前傾姿勢で、手を広げ、 何か言いたそうです。
絞り出して言いたいけど、言えない感じです。 

今日初めて気付いたのですが、 胸元には十字架があります。
 タイトルの表示にもローマ字で、
「キリシタン サムライ・・・・何とか」 と書いてありました。

 この彫刻が生み出す雰囲気、空気感、
ぜひ実物から味わってみてください。



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